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2009年02月 アーカイブ

2009年02月05日

マイレボリューション

3週間ほど前、なんだか右目だけちょっと大きくなりました。
いつもの二重のラインの0.5mmほど上に新しいラインが誕生したのです。
すぐに元にもどるだろうと思っていましたが、一週間してもその様子はない。

不揃いになるのも、顔が今以上にクドくなるのも嫌なので、旧ラインにアイプチで頑丈なクセをつけて復活させようかと考えていたところ、意外な展開がありました。
もう一方の目も同じようにニューラインが発生したのです。

加齢か・・・と気落ちしましたが、あまりにタイミングが良い。たぶんレーシックで視力が回復し、目を大きめに開けて見るクセがついたからではないかと予想しています。
まぁ、加齢かもしれませんけどね。あくまで予想。

そして先日、元旦以来、一ヶ月ぶりに実家に帰ったとき、母親に「目ぇ、ちょっと大きなったん分かる?」と尋ねてみると、
ちょっとムッとした顔をして、
「わかってるよ!ピアスしたんも知ってるし!」と言い放たれました。

そう。年末、ピアスの穴あけたんです。
夏ごろに「やりまっせ~」と予告していたので、事後報告はシツレイしました。

ピアスが気に入らないのはさておき、
それと同じようにムッとされる「ちょっと大きくなった目」。

「いじった」と思われたようです。
しかも、ツッコミがない・・・。
30代なかばの娘の暴走は止められないと諦められたのでしょうか。
お金かけるんやったら、もうちょっとコマシにしまっせ!しかし!

マイレボリューション・・・内容とは関係ありません。
言ってみたかっただけです。すみません。

2009年02月12日

山下清展

先日、伊丹市立美術館で観てきました。

駅から美術館までしか歩いていませんが、
古い建物とも違和感のない
景観に気を配った町づくりが、なされているようです。

特筆すべきは伊丹小学校。
急勾配の屋根の美しい校舎が遠くからも見えます。
高い壁ではなくて、低い生垣で囲まれているんですね。
とても開放感があり、気持が良い。
外から丸見えでも、生垣が幅すごい幅だから、不審者もなかなか入れない。
こんな学校なら、もう一度通いたいと思いました。

さて、山下清画伯の絵。感動しました。
細かけりゃ良いってもんではもちろんないのですが、圧倒されます。

自画像の背景の壁、お花の後ろの壁。
壁紙なのか単なる柄なのかわかりませんが、とにかく執拗に細かい。
かといって「すごいだろ!」って、自己主張していないんですよ。
そこがね、個性でもあり、ちょっと怖いところでもあるんです。
ヘンリー・ダーガーや、高村智恵子の貼り絵と同じ怖さです。
見てはいけない「違う次元」を見てしまったような、そんな怖さです。

●ヘンリーダーガー
●高村智恵子

画伯の絵といえば、花火の絵の鮮やかさを思い出される方が多いと思うのですが、
シックな色合いの絵が多いのにも驚きました。渋くてお洒落。

それから、一番意外だったのが「自画像」。
今回の展覧会のポスターにもなっていたのですが、かなり写実的なんです。

多くの風景画のなかに小さく描かれる人々は、ホントに適当な扱いで、
顔は「前」・「横」・「後」の3パターンのみ。表情なし。
まったく生き生きしていない。
たぶん、人に興味がないんだろうな~って思っていました。
興味がないから描けなくなったんだろう、と。

そこで、自画像・・・バッチリ描けるんですよ。
だけど、人物(自分)の内面やら躍動感やらを表現しようって訳じゃなくて、
お花やニワトリと同様に、細部を見て描こう!って考えただけなんですね。きっと。
たぶん、人にあまり興味がないというのは、間違いないでしょう。

画伯が書いた『日本ぶらりぶらり』という本を何年か前に読みました、
稚拙な印象はあるものの、とても面白くて、サラサラ読めるんです。
高尚か稚拙かにかかわらず、詰まっちゃう文章ってあるじゃないですか。
テレビの『裸の大将』のぼんやりした印象があったんだから、
誰かの代筆かと思っていたのです。
が、展示品に日記帳がありました。
特別上手いとは言えないものの、読み安い字、誤字脱字がほとんどないないのです。
文体も、本そのまま。大変失礼しました。

最後に本人が登場するビデオを見ました。
なぜか、お金持ちの家の応接室風のセットのなかで、画伯が制作しています。
花火の絵を描いて(貼って)ました。
ビックリするようなスピードで的確に作業をすすめています。

モーツアルトの頭の中には完璧な楽譜があって、
作曲はそれを書き出すだけだった、
っていうようなことを聞いたようなことがあるような(ないような)。
まさにそんな感じ。

消えてしまわないうちに、大急ぎで出しきっちゃいましょう!というような勢いです。

始めはスラックス&ベルトをしていたのに、
そしてセットの窓が夜モードになる頃にはデカパン一丁!
真剣勝負は薄着で挑むんでしょうね。
有名な大先生と思われる陶芸家の下で絵付けをしているときも、パンツ一丁でした。

みんな見てましたよね?テレビの『裸の大将』。
シチュエーションは作られたものであっても、
お人柄にあまり嘘はなかったようで、なんだか嬉しくなりました。
帰り道、「野に咲く~花のように~」と、うたいながら歩きました。

2009年02月22日

十二夜 (1996/英)

誰かが言ってました。
ギリシャ神話とシェークスピアは知っておいたほうが良い、と。
戯曲は読みづらいので、DVD選びに迷ったとき、シェークスピアを借りることにしています。

今回は『十二夜』をレンタル。
主演のヘレナ・ボナム・カーター、好きなんですわぁ。今回の貴族のちょっと変わった気の強いお嬢様、という役がピッタリ。
実生活では上流階級の出身、そしてティム・バートンのお嫁さん。ということで、地のまんまなんでしょう。

●あらすじ------------------------

船が難破し、妙齢の男女の双子が生き別れになる。
妹のヴァイオラは男装し、あこがれのオーシーノ侯爵に仕える。

オーシーノ侯爵は伯爵令嬢オリヴィアに魅かれ、求婚中だが、
オリヴィアは実の兄を亡くしたばかりで、落ち込み、会ってさえくれない。

オーシーノ侯爵は、その深い愛情を伝えるため、
オリヴィアの元に、ピアノが上手く、繊細で少年のように美しい男装のヴァイオラの元におくる。

オリヴィアは美い言葉で侯爵の愛を伝える男装のヴィオラに恋をしてしまう・・・。

▼もっと分り安いあらすじはコチラをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E5%A4%9C
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ラストは、ヴァイオラにそっくりな兄、セバスチャンが登場。
オリヴィアは恋した相手に瓜二つの男性と・・・、オーシーノ侯爵はヴァイオラのひたむきな愛に心を打たれ・・・2つのカップルが誕生し、大団円とあいなります。

かなりムチャなお話ですが、とっても面白い。

上記の「ありえな~い!若者達のドキドキするスイートなラブストーリー(エンターテイメント?)」と平行して「暗くてドロドロした人間くさいストーリー(純文学?真理?)」が展開します。
そのさじ加減がウマイッ!
『ヴェニスの商人』は『十二夜』より”人間くさい”部門が、かなり濃厚でありますが、同じことを感じました。これがシェークスピアが多くの人に愛される秘密なのでしょうか。

『十二夜』の一番の見どころは、伯爵令嬢オリヴィア(ヘレナ・ボナム・カーター)が、男装のヴァイオラに恋しているシーン。めっちゃ可愛くて、ステキなのです!

昨今、恋愛において「モテ」ることが一番重要であるという考え方が主流かと思いますが、片思いで終わろうが、後々相手が「スットコドッコイ」だったと判明しようが、没交渉になろうが、結局は能動的に好きになるほうが楽しいのでお得!とうことが、この映画を観て分りました。

ありがとう、シェークスピアさん。
「モテ」ない人の味方です。

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